ビジャ・フロリダ(Villa Florida)は、パラグアイ南部ミシオネス県の河畔に位置する町で、テビクアリ川(Río Tebicuary)沿いに開けている。アスンシオンから南へ約161キロメートル、国道PY01号線上にあり、ミシオネス地方への玄関口にあたる。アスンシオンとエンカルナシオンを結ぶ道のほぼ中間地点にあるため、古くから休憩地として利用されてきた。
町は当初「パソ・サンタ・マリア(Paso Santa María)」と呼ばれ、17世紀の宣教活動に端を発する集落が起源とされる。現在の市制は1880年9月6日に正式に成立し、その後は河運と牧畜を基盤とした地域経済が形づくられた。川岸の白砂の浜や豊かな漁業資源は、住民の生活だけでなく行楽の場としても重要な位置を占めてきた。
20世紀後半以降、町は季節的な行楽地・保養地としての性格を強めた。かつてアスンシオン市民は主にサン・ベルナルディーノを別荘地としていたが、隣接するイパカライ湖の水質悪化と悪臭の発生により、テビクアリ川を擁するビジャ・フロリダが新たな避暑地として注目を集めた。河川の水が常に流れ、汚染の心配が少ないことが人気の要因であった。
しかしその後、エンカルナシオンで透明度の高い人造湖畔がリゾート地として整備されると、行楽客の多くがそちらに流れ、ビジャ・フロリダは次第に静かな町へと戻った。現在は往時のにぎわいは見られないものの、かつての河畔保養地の面影を残し、穏やかな時間が流れている。






アスンシオンからエンカルナシオンに向かい際にパラグアリ県との県境に位置する橋を越えるとすぐに「Touring y Automóvil Club Paraguayo(通称:Touring Club)」がある。ここには同クラブが運営する給油・充電設備とレストラン施設が設置されている。多くの旅行客がここで休息を取っている。
















