アスンシオン市内、ブラジリア通りの終わり、アルティーガス通り近くで進められている大規模な複合都市開発で、商業施設を核に、住宅、オフィス、公共空間を一体的に整備しています。従来の「ショッピングモール単体」の開発とは異なり、一定の区域そのものを再編し、新しい都市機能をまとめて導入する点が特徴なのだそうです。この計画は、かつて工業・倉庫用途などに使われていた敷地の再開発で交通の利便性が比較的高い一方、これまで余り大規模な都市開発が行われなかった地区です。市の人口増加や消費行動の変化を背景に、居住・就業・消費を近接させる都市モデルが必要とされてきたことが、開発の大きな理由とされています。
オーナーおよび開発主体は、国内メディア・不動産・都市開発分野で影響力を持つスコリージョ家系の関連企業グループで、プロジェクト全体の運営と管理を担っています。設計や都市計画には国外の建築・都市設計事務所も関与しており、街区単位での配置計画や歩行者動線、緑地の配置が事前に定められています。
敷地面積は約7万平方メートルで、その中に商業ゾーン、住宅棟、オフィス棟、屋外広場や通路が配置されています。商業部分には飲食店、衣料品店、生活関連サービス、ホーム用品店などが入り、地元企業と国外ブランドが混在する構成になっています。いわゆる百貨店型の核テナントは置かず、複数の中規模・小規模店舗を組み合わせる方式が採られています。住宅については、複数棟の集合住宅が建設され、総戸数は約300戸規模とされています。居住エリアは商業エリアと完全に分離されているわけではなく、徒歩圏内で行き来できる配置されています。オフィス部分も同様に、単独のビジネス街ではなく、商業・居住機能と近接した形で整備されています。都市構造としては、「日常生活に必要な機能を比較的短時間で利用できるようにまとめる」という考え方がベースにあり、車移動を前提としない歩行者空間や広場が多く設けられています。一方で、周辺道路への交通負荷や、既存市街地との一体性については、今後の運用や利用状況を見ながら評価される段階にあります。
総じて、このプロジェクトはアスンシオンにおける新しいタイプの都市再開発事例であり、商業施設としてだけでなく、住宅・オフィスを含む「小さな都市区画」として機能することを意図した計画で、現在の進捗状況は40%程度で、その実際の影響や定着度については、今後数年の利用実態を注視したいと思います。































